鹿児島 サッカースタジアム問題 Ｊリーグ「白波スタジアム改修は対象でない」今後どうなる (23/06/29 19:00)
混迷を深める鹿児島のサッカースタジアム問題ですが、改めて流れをおさらいします。
鹿児島市はそれまで検討していたドルフィンポート跡地や住吉町１５番街区での整備を断念しました。新たに浮上したのが、同じ鹿児島港本港区エリアにある北ふ頭でした。
これとは別に４月の定例会見では塩田知事から出たのが「白波スタジアム改修も、一つの方策」という発言です。
現在、ユナイテッドがホームスタジアムとして使っている鹿児島市の白波スタジアムの改修も一つの方策としてはあり得る」との考えでした。
しかし、白波スタジアムは観客席にある屋根の広さがＪリーグのスタジアム基準を満たしていません。
それにもかかわらず、これまでユナイテッドにＪ１やＪ２のクラブライセンスが交付されていたのは、鹿児島県と鹿児島市から新しいスタジアムの整備に取り組んでいく意向が示されたためで、これを前提条件としてライセンスが交付されたわけです。
鹿児島市ではこの知事の発言を受けてＪリーグに確認したところ「新スタジアムでないとライセンスの交付はできない」と回答されたとしています。
一方、２９日の会見で鹿児島市の下鶴市長は「鹿児島市としてはまちなかスタジアムの検討を重ねているため、白波スタジアム改修は対象ではない」との認識を改めて示しました。
ライセンスが交付されるには、新しいスタジアムを整備する道筋をつくる必要性をＪリーグ側から突きつけられた形ですが、塩田知事は２９日朝取材に応じ、鹿児島市とともに新しいスタジアムの建設に向けて取り組む考えを示しました。
塩田知事
「ユナイテッドも頑張っているしサポーターの皆さんも、Ｊ３の中では毎回５０００人くらいで熱い声援をいただいている。そういった皆さんのためにもライセンスが確保されるよう、県としてできることはしっかりやっていきたい」