【W杯】森保監督「最後1分ぐらいの時にドーハの記憶出てきた」スペインに勝利後会見(2022年12月2日)

【W杯】森保監督「最後1分ぐらいの時にドーハの記憶出てきた」スペインに勝利後会見(2022年12月2日)

【W杯】森保監督「最後1分ぐらいの時にドーハの記憶出てきた」スペインに勝利後会見(2022年12月2日)

https://www.youtube.com/watch?v=d_42grUTurE

FIFAワールドカップ2022、日本は強豪・スペインに2ー1で逆転の歴史的勝利を収め、決勝トーナメント進出を決めました。
試合終了後、日本代表の森保一監督が会見を行いました。

Q:試合後の感想
森保:まずは、世界最高峰の実力があるスペインとのこの戦いで、非常に難しく厳しい戦いになるということは試合の前から予想していましたが、まさに難しい試合展開のなか、選手たちが1失点した後もまずは我慢強く、粘り強く戦って、自分たちの流れにもっていこうということ、非常に難しい戦いのなか選手たちがよく頑張ってくれたなというふうに思います。
そして、前半やっぱり粘り強く我慢強く戦った中で、繋げてくれた選手がいたからこそ、後半良い形で我々が攻撃に移っていくということができたかなというふうに思います。まずは選手たちが、このコスタリカ戦から気持ちを切り替えて最善の準備をする、そして、試合で準備したことを、この試合、チーム一丸となってタフに粘り強く最後まで戦い抜くということ、勝つ確率を上げることをやってくれたと思います。
そして、現地のサポーターの皆さん、そして日本の国民の皆さんが応援してくださったからこそのこの勝利だと思います。国民の皆さんに勝利をお届けできて嬉しいと思います。

Q:終盤、追いつかれればGP突破できない状況。ドーハの悲劇は頭をよぎったか。
森保:もう一つの会場の試合の流れは逐一情報として入っていました。コスタリカが勝っているという状況のなかで、そしてドイツの状況も聞きながら、我々は勝たなければいけないといところ、途中までは引き分けてもよかった状況もありましたけど、最終的には勝たないとグループステージの突破はないなということで戦ってました。
質問のポイントですけど、最後の1分くらいの時に、私のドーハの記憶は出てきました。でもちょうどその時に選手が前向きにボールを奪いに行ってたところで、「あ、時代は変わったんだな」と「選手たちがもう新しい時代のプレーをしてくれてる」なということは、試合中にあと1分30秒くらいの時に思いました。

Q:選手とともに戦略を立てるという森保監督らしい形に手ごたえは。
森保:試合の2日前の段階では、違うプランで考えていて、練習で少し確認したところ、選手からもいろんな話が出ていましたし、私自身もまだ戦術的に確定をさせるということではなく、練習で試してみたなかで、練習が終わった時に我々スタッフもいくつかの選択肢を持っているなか、選手たちもいろいろ話し合ってくれたなか、キャプテンがその選択肢を我々スタッフに伝えてくれました。
いろんな選択肢のなかで、今日の形ということで、昨日の練習ではチームとしてピッチ上で確認して、選手たちが今日実践してくれたということになりました。まずは、5-4-1で相手にボールを握られてもしっかり守るというところから、良い守備から良い攻撃に繋げていこうということで選手たちが実践してくれたというふうに思います。選択肢はチーム全体で考えて、ということです。

Q:2点目のゴールにつながったVAR判定に関して
森保:まずゴールについては、我々は勝利するために戦っていたので、目標としていたことが形になったと思っています。ラインを割ったか割らないかについては、現代サッカーのテクノロジーのなか、本当に割っていればゴールキックとなっていたというふうに思いますし、レフェリーのジャッジにすべて任せてリスペクトして、任せたなかで結果を受け入れようと思っていたなか、ゴールが決まったということは間違いなくゴールだというふうに思っています。

Q:日本の勝利を誇りに思っているであろう、アジアに対するメッセージ
森保:まずは、アジア全体にとっても日本のサッカーにとっても、このドイツそしてスペインという世界最高峰のトップグループにいる国に勝てたということは、大きな自信につながると嬉しいというふうに思います。
まだまだもちろん、学ばなければいけないところはあると思いますが、アジアが世界の舞台で勝っていけるというところを、日本のサッカーが世界の舞台で勝っていけるということを、アジアのサッカーに関わるすべての方々、日本のサッカーファミリーの方々と自信に持て、喜びを分かち合えたらというふうに思っています。

Q:後半のパフォーマンスを引き出すためにハーフタイムにどのような声をかけたのか
森保:そしてハーフタイムに選手にかけた言葉は、まずは前半0-0、もしくは1-0と我々がリードできれば一番良かったですけど、0-1(とリードされた状況)のところも、「前半は我慢しながら終えよう」ということを試合前に言っていたので、「プラン通り進んでいる」と、「よく我慢した」ということを伝えました。
そして、前半ハードワークしてくれた選手から二人交代して、後半、「我々がより攻撃に転じていく」ということ、「もう失点はしないように、後半、よりゴールを狙っていく」ということを選手たちに話しました。前半も良い守備から攻撃にというところは作れていましたけど、なかなか単発で終わっていたので、奪ってから攻撃に行くことを粘り強く続けながら、最後ゴールに繋げようということを伝えました。

Q:カウンターアタックを狙っていたようだが、不意を突くことはできたか
森保:カウンターアタックについてですけど、スペインにボールを握られるということを想定しながら、彼らの背後にできたスペースを突いていこう、良い守備から良い攻撃にということを、まずは優先順位の1番として考えながら、ただカウンターだけではなくて、できればボールを保持する時間も作っていこうということで、選手たちには伝えてました。
なかなかスペインのプレッシャーも早いので、うまくいきませんでしたけど、前半我慢した部分、カウンターにも移れましたし、ボールも握ることが前半よりできたのかなというふうに思っています。

Q:W杯優勝経験がある「なでしこジャパン」からの学びもあったのか
森保:なでしこジャパンから影響を受けたところは非常に多くあります。そこは、日本が世界に勝つために技術力は絶対的に活かせるというところ、そして、チームとして粘り強く相手の良さを消しながらも戦っていくという部分、スペインは高さで攻めてくるチームではないですけど、しっかり球際のところで一人一人が責任を持って戦う、そして、こぼれ球を素早く反応して拾ってマイボールにしていくということはなでしこ(ジャパン)から学んでますし、実際、攻撃に移った時もチームで連携・連動して、カウンターもボールを保持することもできるという部分は、彼女たちがW杯の優勝で得た成功体験から学ばしてもらってるところもあります。

Q:冨安の起用について
森保:まずは、我々がリードしたときには、とみ(冨安)の力を貸してもらって最後試合を締めようというところは考えていました。特に、起用については非常に悩みました。なぜかというと、前半3人のCBがイエローカードをもらっていたので、どこまで我慢すべきか、もしかしたら退場者が出るかもしれないというなかでの決断は難しかったです。
交代を決断したのは、スペインが左サイドの攻撃を強めてこようというカードを切ろうとしていたところで、我々は守備でしっかり固めて相手の攻撃を受けて、ボールを奪い攻撃に転じていきたいという狙いで起用しました。
[テレ朝news]


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