【ガンソ】かつてはネイマールと同等以上の評価のブラジル人MF

【ガンソ】かつてはネイマールと同等以上の評価のブラジル人MF

【ガンソ】かつてはネイマールと同等以上の評価のブラジル人MF

結論から言えば、ガンソを悩ませたのは“ガラスの両足”だ。サントスの下部組織時代からすでに右膝の十字靭帯断裂や半月板損傷という怪我を経験していた同選手。万全の状態で試合に臨めば素晴らしい活躍を披露するが、その後もキャリアで負傷は絶えず。2010年には左膝の十字靭帯も断裂し、以降は完全に典型的な“故障と復帰を繰り返す選手”となってしまった。

そんな負傷癖の影響もあり、2013年にバルセロナへ向かったネイマールと比べて欧州挑戦がかなり遅れたガンソ。2016年夏、26歳になってようやくセビージャへと移籍を果たすが、守備面での貢献度の低さから2シーズンの在籍(18-19シーズンはアミアンへとレンタル)でプレイしたのはわずか28試合にとどまった。そして、そのまま2019年冬に母国のフルミネンセへと復帰している。こうした経歴から見ても、彼の欧州挑戦は失敗に終わったと見ていいだろう。

しかし、彼の足がガラスでできていなければどうなったか……。そんなことをいまだに思っている人は多いかもしれない。ガンソがセビージャで問題視されたのは、守備意識や運動量の低さだった。足の状態さえ万全なら、もう少し思い切りよくプレイできた可能性もあるだろう。

かつてはネイマールと同等かそれ以上に評価されながらも、その後は怪我で伸び悩んだ天才肌MF。完全に“消えた”わけではないが、ガンソが惜しい逸材だったことは間違いない。


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